双信電機の歩み

1938年のマイカコンデンサの
専業メーカーとして創業して以来、
独自の技術による特長ある
電子部品を提供し社会の発展に
貢献してきました。

創業期

1938年 マイカコンデンサの専業メーカーとして創業

社名の由来

社名の“双信電機”は、創業者の父親の又二郎“双”と 創業者の信夫“信”をとって名付けました。近年の“双方向通信”に繋がる社名ですが、その名の通り情報通信分野で当社の製品は活躍しています。

転換期

1957年 海底中継器用シルバードマイカコンデンサの開発

高信頼性部品の双信

電電公社(現NTT)電気通信研究所が開発を進めていた海底中継器用のコンデンサとして開発された、シルバードマイカコンデンサは、双信電機の技術の原点となっています。
海底に沈められる中継器用の電子部品は長期間の信頼性保証が求められ、コンデンサも20年以上の品質保証が必要とされました。さらにシルバードマイカコンデンサは、当時最も信頼性を要求される防衛庁の規格認定も受けました。

1963年 “双信電機の輪を作ろう”社歌の制定

創業者の思いを込めた社歌

双信電機の社歌は、創業者である鬼鞍信夫の娘婿の故中村八大氏が作曲し、故永六輔氏が作詞しました。この社歌には、人と人との“縁”を大切にした創業者の「双信電機の輪を作ろう」という強い想いが込められています。

1988年 創業50周年にあたり創業者鬼鞍信夫氏のあいさつ(抜粋)

私の持論「すべて縁である」の通り、双信電機が今日あるのはすべて大勢の皆様方のご縁によるご支援のお陰です。最近の技術革新、世界情勢の変 化等々、誠に困難な環境下でありますが、全社一丸となって頑張りまして、諸々の課題を打開しつつ創業50周年を迎えようとしております。

1973年 独創的な新製品プリントフィルタの開発

マイカの基板にコンデンサとコイルを印刷した独創的なプリントフィルタは、ラジカセやその後の携帯音楽プレーヤーに採用され、年間1億個近くを生産する当社の量産製品となりました。

成長期

1984年 大電流・高電圧ノイズフィルタを業界に先駆けて開発

当社は産業機器用の大電流ノイズフィルタを業界に先駆けて開発しました。近年、省エネに貢献する装置として急速に普及が進んでいるインバーターのノイズ対策に広く採用されています。
また、ノイズの測定、診断サービスも行っており、お客様のノイズ問題解決のための提案から対策の実施までのソリューションビジネスを展開しています。

1993年 日本ガイシとの共同開発による積層誘電体フィルタを開発

1991年に日本ガイシと業務提携。同社のセラミック材料技術と当社の回 路設計技術、プロセス技術を融合させて開発した積層誘電体フィルタは、当時普及したPHS用のフィルタとして高いシェアを誇りました。
このフィルタは材料開発から製品化までの一貫生産体制を確立し、進化を続ける情報通信端末機器に幅広く採用されています。

2009年 自社開発の誘電体材料と磁性体材料を同時焼成した小型フィルタの開発

一般的に焼成時の収縮率が異なる材料を貼りあわせて焼成すると、剥がれてしまうという問題があります。
当社は誘電体材料と磁性体材料を貼りあわせて同時焼成した超小型のフィルタを開発し、2009年より量産を開始しました。携帯電話基地局、FMチューナー、FMトランスミッターなどの小型化に貢献しています。

FMチューナ/トランスミッタ用フィルタ 比較表

ページトップに戻る